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寄り道だらけの20代を経て、
たどり着いた「文房具の楽園」

自分で考えて動ける自由さが、
傷心の男を救った話

2017年入社  

井上 裕司
いのうえ ゆうじ/Yuji Inoue

株式会社ハイノート/未来屋書店

失恋、ニート、土地勘のない場所での出会い

── 井上さんって、そもそも最初はどういうきっかけでうちを知ったんですか?

中途採用の合同企業説明会ですね 。そこでたまたまアサヒ商会のブースでお話を聞いたのがきっかけです。直感で「なんか楽しそうだな」と思って。その時、大河原さんに「高崎店が近いから寄ってみなよ」と言われて行ってみたら、POPもたくさんあって売り場がすごく楽しそうだったんです。「自分もこういう空間をお客様に提供したいな」って気持ちが湧いてきました。

── 当時は29歳で、うちが3社目でしたよね。前職はどんな仕事をしていたんですか?

新卒の時はパチンコ屋で働いていました。その次は、当時結婚を考えていた彼女が長野出身の方だったので「一回長野に行きたい」となって、長野の中古車販売店に転職したんです。でも、そこがかなりのパワハラ気質な職場で、バリバリきつくて半年くらいで退職しちゃって…… 。結局、そのタイミングで彼女ともお別れすることになりました。

── 職も失い、恋人も失い……。そこからよく重い腰を上げましたね。

だいぶショックを受けて、群馬の実家に帰ってきてからは1ヶ月くらい引きこもりというか、ニートというか、家でグダグダしている生活を続けていました。「まあ、そろそろ流石に仕事探すか……」って重い腰を上げて行った合同説明会で、うちに出会った感じです。一応、その間にリハビリがてら少しスーパーでアルバイトを挟んでいましたけどね。

「社長にのし上がる!」みたいな野心はゼロだった

── 入社する時、「この会社でこれやってやろう!」みたいな、やりたいことは何かあったんですか?

正直に言うと、当時はとにかく「なんとか就職しなきゃ」と必死だったので、そこまでの野心はまったくなかったです(笑)。社長にのし上がるんだ!みたいなのは全然。ただ、年齢も年齢だったので、頭の片隅に「いつか店長さんとかになれたらいいな」くらいの気持ちはありましたね。

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── まあ、普通はそうですよね。

でも、群馬に戻ってから働いていたスーパーのバイトで、店長さんに教わりながらハロウィンの売り場を作ったり、エンド作成(棚の端の目立つ売り場)の手伝いをしたりしていたんです。学生時代も4年間スーパーでバイトをしていたので、「接客や小売りの仕事は面白いな、自分に向いてるのかな」という感覚はなんとなくあって。「自分で売り場を作ってみたい」という気持ちは、最初の頃からいろいろありました。

── 実際に入社してみて、入る前とイメージは変わりましたか?

そもそも僕、入社するまで「アサヒ商会」も「ハイノート」も知らなかったんです(笑)。だから入ってみて、まず文房具の専門性の高さにびっくりしました。高級コーナーの万年筆なんかを見た時は「こんな空間があるんだ!」って圧倒されましたし、土日に子供向けのイベントをやっているのを見て、すごく楽しそうだなと。

── 前の職場とは環境もだいぶ違いそうですよね。

全然違いますね!今まではパチンコ屋も車屋も、9割くらいが男性の体育会系な職場だったので。うちはパートナーさんも含めて女性が多くて、すごくアットホームな雰囲気で働きやすいなと感じました。

自由度と責任。「自分で考えて仕入れる」楽しさ

── 今は「ハイノート未来屋書店高崎」に店長として異動したばかりですけど、今の仕事内容は?

今は雑貨コーナーを担当していて、商品の発注、品出し、売り場作成、あとはスタッフさんの教育などをやっています。ここは前いた伊勢崎店に比べて人数が少ないので基本的には全部自分で動かないといけないですし、売り場が狭い分、置ける商品が限られています。仕入れすぎてバックヤードがパンパンになっても困るので、サイズを考えながら慎重に発注しなきゃいけないのが大変ですね。

── うちは現場のスタッフに発注権限をかなり任せていますからね。売れ残ったら困るというプレッシャーはありますか?

でも、逆にその責任があるからこそ面白いんです。「このキャラクターが流行りそうだから、これくらいの売り場を作ろう。そのためにはこの商品とこの商品をこれだけ取ろう」って、自分で全部考えてカタチにできる。そこはすごく自由度が高くて、働いていてやりがいを感じる部分ですね。

── 社内の雰囲気はどうですか?

とにかく明るくて、お話が好きな人が多いです。新しい文房具がお店に入ってくると、その文具の共通の話題で盛り上がれるし、新商品の情報がいち早くキャッチできるのも楽しいですね。普通の会社だと「無駄話するな」って怒られちゃうかもしれないですけど、うちはバックヤードで盛り上がっていても怒られない(笑)。他にも、残業がほとんどないことや、年3回のキックオフで会社の数字や方針を全社員でしっかり確認し合えるところなんかも、ちゃんとしていて良いなと感じています。

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正直、やることが多すぎてんてこ舞いです(笑)

── 逆に、ここは直した方がいいんじゃないの?というところを、ぶっちゃけ本音で教えてください。

うーん、大河原さんの前で言いづらいですけど……(笑)。とにかく、やることが次から次へと降ってきすぎることですかね。

── ああ、やっぱり(笑)。

会社が研修に力を入れてくれているのはすごく有り難いんですけど、マルコポーロ研修とかPOP研修とか、さらに見学、委員会、カテゴリ会議、社長面談……。本当にスケジュールがパンパンで、たまに身動きが取れなくなる時があります。「どうしよう!」って(笑)。

── 耳が痛いですね(笑)。十個バーっと種を撒いて、三個くらい刈り取れればいいや、みたいなノリで私が動いちゃうところはあるからなあ。

取り組むこと自体は良いことだと思うんですけど、キャパを超えて増えすぎると、どんどん上書きされて前のことを忘れちゃうこともあります。だから、会社として「これをやらない」と決める引き算の視点も、これからは大事なんじゃないかなって思います。

── しっかり改善していきますね。普段の休みの日は何をして過ごしているんですか?

子供が二人いるので、基本は子供と出かけたり遊んだりしています。お店がシフト制なので平日休みもあるんですけど、そこは同居している奥さんのご両親にも協力してもらいながら子育てしています。逆に平日休みの日は、朝子供を保育園に連れて行った後、夕方4時頃の迎えの時間まで完全に自分一人のリフレッシュの時間にできるんです。これ、土日休みのお父さんだと一人の時間が取れなくて結構大変だと思うんですよ 。平日休みだからこその特権だと思って満喫しています。

── 男性ながら、育休も取得されたんですよね。

はい、一人目の時も二人目の時も、それぞれ2ヶ月ずつ育休をいただきました。会社が快くOKしてくれたのは本当にありがたかったです。育休中も周りのスタッフが業務を引き継いでカバーしてくれたので、仕事の連絡もほとんど来ず、しっかり子供と家族に向き合うことに集中できました。

── みんな「家族を大事にしてきてね」という気持ちで送り出してくれましたからね。

あと、僕が伊勢崎店から今の店舗に異動する前、伊勢崎店のスタッフのみんなが自主的にお別れ会を開いてくれたんです。会社からお金が出るわけでもないのに、わざわざ集まって事務所で一緒にご飯を食べて、お酒を飲んで送り出してくれて……。本当にスタッフ同士の仲が良くて、温かい会社だなと改めて実感しました。

── それは井上くんの人柄ですよ 。紆余曲折ありましたけど、良い仲間に巡り合えて本当によかったね。これからも店長として、お店を引っ張っていってください!

はい、頑張ります!ありがとうございました。

TIME SCHEDULE

ある一日の流れ

私らしさ

休日は家族との時間を大切にしています。自然の中で過ごしたり、季節のイベントに出かけたりして、家族みんなで楽しい思い出を作っています。子どもと一緒に新しい発見をする時間が、日々の活力になっています。

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